お父さんが仔ダヌキを連れて
タヌキの杜から誰かがこちらを覗いている。
暫くして出て来たのはお父さんのシロだった。
どうも表の庭を気にしているようだ。
そうだ、「はな」ちゃんをガレージの前に長いロープで繋いでいたのを
忘れていたので、急いで小屋に戻した。
その後呼ぶと5分程でシロがやって来たのでドライフードを食べさせたが
十分食べたはずなのになぜか帰らないので追加をすると何と・・・・
仔ダヌキが
可愛い顔を明るい時間に見ることが出来た。
ドライフードを猛烈な勢いでバリバリ食べる。
もうしっかりタヌキ模様が出ている
お父さんは後ろで見張っているがほとんど視線はこちらに向いていない。
お父さんは向うで座ったまま仔ダヌキをほったらかしにしていたが、
何時の間にか先に帰ってしまった。
親が居なくなったので、ココを膝の上に抱えてそっと窓ガラスを開けてみたら、
最初は気付かなかった仔ダヌキが一目散に走って藪に消えた。
恐らくお父さんに「怖かった」と言いつけられたかもしれない。