パン食い競走
グリッシュマフィンを麻ひもでつるし設置する。
競技ルールを説明しても聞いてくれないので、とりあえず
全員集合した段階でマフィンをちぎって味見をしてもらう
ことにした。
いつも、初めての食べ物は用心するので味と匂いを覚えて
もらわないと競技がスムーズに進行しない恐れがあるため
全員が食べれるようにと広範囲にまいたが、アニキとシロ
が食べてしまって、チビとクロには行き渡らなかった。
味が分かった二人は競技方法を理解したのかと思ったら、
スタートの合図もしないうちに、早速、アニキがルール無
視の上から攻撃をかけるが、あとわずか首が伸びず鼻先で
かすっただけで落下してしまう。
いきなりの思わぬアクシデントで競技中断となり、全員が
やる気をなくしたのか、あちこちでごろごろと遊び始めた
。ご機嫌を直して頂くために、上段にドッグフードを置い
て競技復帰を待つと、しばらくしてアニキが上段に上がる
とチビが続いて上り、初めてシロも上がり上段に３匹揃う
。食べながらチビはマフィンが気になるのか視線を何度も
そちらへ向ける。
全員のやる気が出たところで、バーを一段下げるのと足置
きバーを急きょ設置して、再スタートをする。
静かに座って前方を睨みながら作戦を考えていたシロが、
真っすぐ向かって来たので、これはやってくれるかなと思
った瞬間すくっと立ち上がり見事にゲットした。
その後はくわえて逃げると全員がそれを追って、すごい騒
ぎになり視界から消えた向こうのほうから騒ぎの音だけが
聞こえる。パンくい競走のタイトル通りに走ってくれた。
その後全員いなくなったところでシロは一人で３度ゲット
した。
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