皆が待っている
脚立に上り庇の上に頭を出したら、既に来ていたウメちゃんと顔が
合った。
鼻を上げて匂いを嗅いでいる後ろに誰かの目が光っている。
器に入れるのも待てなかったのか、ドッグフードを入れている瓶を
持つ手の甲に濡れた鼻をつけられた。
食べ始めるとレンズを顔の前につけても気にしない。
少し小雨になったので庭に出ると、サブが待っていた。
毛が濡れて可愛そうな状況だが触らせてくれないので拭いてやる
こともできない。
タヌキのウメちゃんの方が距離を詰めさせてくれるのだが、少し
でも近づこうと、食べている最中にこぼれたフードをつまんで入れる
ことで馴れはじめたので、さり気なく手の甲で撫でてみたら飛び退いた。